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株式会社MUJI HOUSE

引き渡し後も深まる顧客との絆、MUJI HOUSEが「fannaly」によるオーナープログラム導入で実現した価値

マーケティング部 松枝 淳之介 様、藤本 修吾 様、矢吹 匠 様

fannaly

株式会社MUJI HOUSEは、無印良品を展開する株式会社良品計画の子会社として、戸建ての「無印良品の家」事業や、マンション等のリノベーションを行う「無印良品のリノベーション」事業を手がけています。リノベーションと戸建てを合わせて、年間数百件の施工実績を誇る同社ですが、引き渡し後のオーナーとの継続的なコミュニケーションに課題を抱えていました。

この課題を解決するため、同社は単なる情報発信ではなく、顧客が能動的に参加できる形での、新たなオーナープログラムのあり方を模索。その過程で、既存システムの運用で信頼関係のあったプリズマティクスに相談し、会員・ポイント管理システム「fannaly」を導入しました。今回は、新たな顧客プログラム「オーナープログラム」開発の経緯と成果について、同社マーケティング部の松枝部長、藤本様、矢吹様にお話を伺いました。

導入の目的
●引き渡し後の顧客エンゲージメントが限られており、顧客からの要望もあって継続的な関係構築が急務
●業界平均では約2割に至る既存顧客からの紹介がほとんどなく、無印良品ブランドのロイヤルティに対する機会損失の解消
導入内容
●「fannaly」によるオーナープログラムを構築し、チャレンジ機能等での双方向コミュニケーション、オフラインイベントの実施等を実現
導入効果
●対象顧客の約半数が登録しコンテンツの開封率は約9割を達成、オフラインイベントは募集開始1時間で満席となる高い反響
●営業担当が差別化要素として契約前の顧客に説明、営業や工務担当も主体的に関与し事業部全体のモチベーションが向上

住宅特有の課題と、顧客が「無印良品」ブランドに求めるもの

MUJI HOUSEが直面していた最大の課題は、新築戸建てにしろリノベーションしたマンションにしろ、引き渡し後にオーナーとの接点を作ることができていないことでした。住宅という商品の特性上、短期でのリピート購入が期待できないため、契約後の顧客エンゲージメントが希薄になりがちだからです。

「オーナー様との接点は、半年に一度のアンケートや定期点検時に限られていました」と松枝様は振り返ります。しかし、オーナーアンケートを詳しく見ていくと、「住んだ後もコミュニケーションを取りたい」「壁や床の補修方法を知りたい」といった、暮らしに関する情報提供や交流を求める声が具体的に見えてきました。

もうひとつ、大きな課題としてあったのは紹介案件の少なさでした。

「一般的な住宅建設業界では契約の約2割が、既存のオーナー様からの紹介なんですが、弊社は2割にまったく届かない状況でした」(松枝様)

無印良品ブランドへの高いロイヤルティを持つ顧客が多いにも関わらず、それが新規顧客の獲得につながっていない。ここに大きな機会損失があることは明白で、経営上の課題となっていました。

オーナーとの接点作りについて模索していた当初、メールでのコミュニケーションも検討しました。メール配信はツールも豊富なため導入も容易で、すでに顧客リストがある状況ならば素早く取り組むことが可能です。しかし、現状のメールは開封率の低さや、一方通行の情報発信に留まってしまう点が懸念され断念しました。

松枝様も「オーナー様とMUJI HOUSEが、一緒になって何かをやる。双方向のコミュニケーションを行うことに価値があると考えました」と、当時の検討について振り返ります。このビジョンを実現するためには、顧客が能動的に参加できる仕組みが必要でした。

そんな折、以前からシステム全般のサポートを依頼していたプリズマティクスから「fannaly」の提案を受けました。元々、「定期的にミーティングを持っていた関係で、雑談ベースで相談できる信頼関係があった」(松枝様)ことから、行われた提案でしたが、fannalyが持つ「チャレンジ機能」(クイズやアンケートなど)が、目指す双方向のコミュニケーションに合致すると評価され、導入が決定しました。

見えなかった顧客が可視化され、新たな営業機会にも

2024年5月頃から、導入に向けた本格的な打ち合わせが始まり、当初は同年8月末にリリース目標が設定されました。しかし、プロジェクトの課題は「fannalyの導入」だけではありませんでした。

それについて藤本様は、「既存の基幹顧客管理システムと既存のLINEミニアプリとの連携・切り替えが必要だった」と説明します。基幹システムにはオーナー以外の顧客情報も含まれるため、引き渡し済みのオーナー様だけを特定してfannalyに連携させる必要があり、さらに稼働中の旧LINEミニアプリから新プログラムへスムーズに移行する必要もありました。

プリズマティクスは週2回の定例ミーティングを通じて、明確化した課題や要望へ迅速に対応し、最終的には2024年11月にオーナープログラムをローンチしました。

プログラムの成果は、数字にも表れています。対象となるオーナーにメールやDMで告知したところ、その約半数がプログラムに登録しました。また、LINE経由で配信したコンテンツの開封率は88%という驚異的な水準をキープしています。配信するクイズを夫婦で楽しんでいる、との実際の顧客の声もあるそうです。

特に注目すべきは、オフラインイベントへの反響です。fannalyのアンケート機能で「対面のイベントに参加したい」という声が8〜9割にも及んだため、「壁の補修」のワークショップを企画したところ、「募集開始後、早いと1時間以内に予約枠が埋まる」(矢吹様)ほどの人気となりました。

オーナープログラムの運営を通じて、新たな発見もありました。「クイズに毎回参加してくれる人がイベントにも参加してくれるなど、ロイヤルティの高いコアなファンが可視化されました。20代から70代まで幅広い年齢層のオーナーが、MUJI HOUSEとの接点を求めてアプリをご利用されています」

他にもイベントを通じて、引き渡し後に途絶えていた顧客とのコミュニケーションが再開し、「子供が増えた」といったライフスタイルの変化を知り、新たな相談につながるケースも生まれています。

今後の展開への大きな期待

オーナープログラムは、社内からも反響がありました。

マーケティング部だけでなく、営業担当や、イベントで講師を務める工務担当メンバーも、主体的に関与するようになったのです。「工務担当は暮らしはじめてからの様子などを直接知る機会ができ、イベントが新たなモチベーションにもなっている」(松枝様)など、事業部全体を巻き込んだ意識改革にもつながっています。

新規顧客への営業活動においても、「引き渡し後も、このような無印良品らしいオーナープログラムがある」と説明できるようになり、他社との明確な差別化要素として活用されています。

MUJI HOUSEでは、プログラムのさらなる進化を目指しています。ひとつには、現在は全体の登録者数や開封率は把握できるものの、「誰がアクティブユーザーか」を特定することが難しいため、アクティブユーザーの可視化機能を要望しています。これによって、さらにターゲットを絞り込んだ施策をピンポイントで提案することなどが期待できます。

そして、将来的には「商談中」顧客への拡大も構想に上がっています。

「現在は引き渡し後のオーナー限定ですが、無印良品の家を初めて知った段階から契約、そしてオーナーになった後まで、一気通貫でサポートするプラットフォームへと進化させるのが目標です」(松枝様)

それによって、LTV(生涯顧客価値)の観点から新たなビジネス機会の創出も可能になってきます。

「これまでLTVについてあまり考えたことがありませんでした。しかし、オーナーとの関係性が継続することで、将来の売却時の仲介など、新たなビジネス機会が生まれる可能性を感じています」(松枝様)

MUJI HOUSEオーナーのエンゲージメントを高めることで、無印良品全体のブランド価値向上につながることも期待できます。実際に、MUJI HOUSEの既存オーナーは、無印良品の店舗利用頻度や買い上げ額の向上が期待でき、実際に相関が見られるといいます。

プリズマティクスの柔軟で素早い対応への評価

プロジェクトを振り返るなか、藤本様にはプリズマティクスの対応についても高く評価していただきました。

「こちらからの要望に対し、fannalyの標準機能で実現できない場合、できないと断るだけでなく、代替手段を提示してくれました」(藤本様)

こうした丁寧な対応を、顧客の企業規模に関わらず行うところに対して、松枝様は感謝の言葉を述べてくれました。

「fannalyは当初、数万から数百万単位の会員を持つ大企業がメインターゲットだと思っていましたが、MUJI HOUSEのような数百人規模のケースでも、非常に丁寧に対応してくれました。フットワークが軽く、無理な相談にも乗ってもらえたことも、とても助かりました」

矢吹様は、fannalyの使いやすさを強調します。

「システムのUI/UXが、管理側だけでなくオーナー様側もとても優れています。この使いやすさが、コンテンツの開封率の高さなどにつながっていると感じます」(矢吹様)

MUJI HOUSEとプリズマティクスの取り組みは、住宅業界における顧客エンゲージメントの新たな可能性を示しています。引き渡しで終わりではなく、そこから始まる長い関係性を育むことで、紹介案件の増加だけでなく、ブランド全体への波及効果も生み出しています。

今後もプリズマティクスは、MUJI HOUSEのオーナープログラムへのご支援を通じて、顧客とのエンゲージメントの向上と、より一層のブランド価値の向上をご支援してまいります。

マーケティング部 部長 兼 管理部 部長 松枝 淳之介 様

マーケティング部 藤本 修吾 様

マーケティング部 矢吹 匠 様

会社情報
会社名:株式会社 MUJI HOUSE
所在地:〒112-0004 東京都文京区後楽2-5-1 住友不動産飯田橋ファーストビル7階
設立:2000年5月31日
従業員数:98名 (一級建築士 22名 二級建築士 23名 宅地建物取引士 17名)
主な事業:
無印良品の家:商品企画、開発、卸し、設計、施工、販売/店舗運営、ネットワーク事業の運営
無印良品のリノベーション:商品企画、開発、卸し、設計、施工、販売/店舗運営
法人向け大規模木造建築:商品企画、開発、設計、施工