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株式会社ギフティ

カスタマイズしやすく拡張性の高い会員基盤導入で、 シームレスなユーザー体験を実現

株式会社ギフティ

認証基盤

メールやLINEなどの連絡先が分かれば、オンラインでギフトを贈りあえるカジュアルギフトサービス「giftee」を運営する、株式会社ギフティ。eギフトの発行から流通・販売までを一気通貫で提供する「eギフトプラットフォーム事業」を主力事業としています。2019年に東証マザーズ上場を、翌2020年には東証第一部への市場変更を果たしています。現在は、個人向けだけでなく法人向け、自治体や地域金融機関や企業・団体向けに広くeギフトサービスを提供、また、eギフトの発行・流通を実現する「eGift system」サービスをeギフト発行企業となる飲食・小売・流通を対象に提供しています。

導入の目的
・セキュアで信頼性のある会員基盤を新規構築したい
・サービスや機能追加に柔軟に対応できるアーキテクチャを採用したい
導入内容
・『prismatix認証サービス』にクレジットカード情報保有機能をプラスして導入
・ウェブブラウザ、ネイティブアプリからのログインに対応
導入効果
・カスタマイズ性が高い『prismatix認証サービス』でデータ移行も無理なく実装
・ユーザーは新旧2つのサービスからシームレスにアクセスが可能に

ギフティは2011年から個人向けのeギフトサービスを提供してきましたが、サービスの拡充に伴いシステムを最適化するため、2018年頃からアーキテクチャの見直しを推進し、大幅なリニューアルを進めてきました。サービスごとの機能や基盤の切り出しをする中で、会員基盤や認証基盤についてもパーツとして切り出し、リニューアルすることを検討されました。
その際、セキュリティ対策の観点から、自社開発ではなく実績のあるソリューションとして『prismatix認証サービス』を採用し、2020年12月にリリースしました。本プロジェクトを進めてきたギフティ取締役 CTOの柳瀬様、運用・開発部 エンジニアの飯野様に、『prismatix認証サービス』導入の決め手から今後の展望まで、詳しくお話を伺いました。

実績ある会員基盤を採用することで、スピーディでセキュアな構築を実現

サービスシステムの大規模なリニューアルを行う中で、会員認証基盤を新たにすることを検討したギフティ。自社での開発も検討しましたが、セキュリティプロダクトとして既に信用があるツールを採用した方が、スピーディでセキュアな基盤構築が実現できると考えました。

「実は以前、弊社の「eGift system」を導入された大手クライアントが『prismatix』を採用し、会員認証サービスを構築することになりました。その際にギフティも、『prismatix認証サービス』の対応を求められ、会員認証基盤の導入から運用までを、たまたまつぶさに見る機会がありました。厳しいセキュリティ基準を掲げている企業が採用しているサービスであること、またそのアーキテクチャを見て、弊社も導入検討してみてもいいのではないかと考えました」(柳瀬様)

パートナー企業や大口の取引先企業のセキュリティ水準が高い場合、継続的なビジネス上の関係性を続けていくにあたっては、セキュリティ対策を同水準で担保することが求められます。既に信頼性のあるサービスを導入することはもちろんですが、その水準がアップデートされていくことも重要な基準となります。

また「giftee」では、スピーディな開発によるサービス拡張やサービスイン、トライアルなどを随時行ってきました。そのような状況に柔軟に対応できる拡張性やカスタマイズ性に加え、約173万人(2021年6月時点)の既存会員が、スムーズに、シームレスに利用できる会員基盤を求めていました。『prismatix認証サービス』では、ギフティが望む仕様が実現できそうだという目処が立ったため、プリズマティクスにお問合せがあり、導入が決まりました。

「他社の認証サービスも検討しましたが、新しく立ち上げるサービスではなく、既に多数のユーザー数を抱る会員基盤の構築において、従量課金の料金形態ですとコストメリットがなかなか感じられませんでした。その点も最終的に『prismatix認証サービス』を採用する決め手になりました」(柳瀬様)

必要機能の提案からデータ移行手順のアドバイスまで、幅広いサポート

人気ブランドのギフト600種類以上の取扱いがある個人向けサービス「giftee」の運用・開発チームに所属するエンジニアの飯野様はリニューアルプロジェクトに参加され、『prismatix認証サービス』の実装に携わられました。

「サービスリニューアルの際に、旧サービスも新サービスと並行して運用することになったため、両サービスで会員認証情報を共有する必要がありました。また新旧サービスどちらで利用しても、同じようにクレジットカード情報が使えるようにしたかった。一方で、アカウントに紐づく他の既存データについては、コストや移行作業のことを考えると、これまで同様弊社内で管理していく方針にしたいと考えました」(飯野様)

『prismatix』の多くの機能の中で、『prismatix認証サービス』とクレジットカード情報保持サービス、2つの機能を実装することをプリズマティクスより提案させて頂きました。飯野様は、新しいサービス構築を実装しながら、旧サービスから会員基盤を分離させ『prismatix認証サービス』を新サービスと同時に利用できるよう、新しい会員基盤の構築を進められました。

「高い専門性が求められる機能であるため、細かい部分までプリズマティクスさんにアドバイスいただき、実装を進めました。私自身は『prismatix』を導入するのは初めてだったのですが、マニュアルが充実していたので、それに沿って実装することで特に問題なく構築することができました。もちろん分からないことは出てきましたが、その際には連絡させていただくと適切なサポートを受けられたので、とても安心して開発することができました」(飯野様)

高拡張性の『prismatix』採用で、新たな開発要求にも応えやすい環境に

「giftee」は、今後、もし新たなサービスインがあった場合も、今回構築した認証基盤のアカウントを利用してシームレスにユーザーに利用していただける環境になりました。昨年リリース後も引き続き開発は続いており、リニューアルの検討を始めた時点では予定になかったネイティブアプリ対応を行ったり、「giftee」のユーザーに利用者が多い認証機能を追加実装するなどの対応を行っています。

プリズマティクスに蓄積された知見による、個別サポートに期待

「backlogを使って、都度プリズマティクスさんとコミュニケーションを取っているのですが、困った時に抽象的に悩みをお伝えしても、快く相談に乗って頂けます。ここまで個別に企業ごとの状況に合わせたサポートを提供いただけるというのは、珍しいことではないでしょうか。今後のサポートについてもお願いしたいと思っています」(飯野様)

「弊社は金券を扱うサービスなので、セキュリティ面は今後も対策を講じ続けなければいけません。また、今後の「giftee」の方針としては、ネイティブアプリのユーザビリティを向上したいと考えています。そうなると、プラットフォーマーが設定するセキュリティ上のルールの変更にちゃんと追従していく必要がある。プリズマティクスさんのサポートを受けることで、自社以外の知見を参考にすることができる。ここについての期待値は高いですね」(柳瀬様)

今後もプリズマティクスはギフティの業務担当者などへの提案や支援を通して、セキュアな会員基盤構築支援、新サービスの実現を目指して参ります。

取締役 CTO 柳瀬 文孝様

giftee.co Department giftee.com unit 飯野 亮様

会社情報
会社名:株式会社ギフティ
本社所在地:東京都品川区東五反田2-10-2 東五反田スクエア12階
設立:2010年8月
従業員数:206名(2021年9月30日現在)
主な事業: eギフトプラットフォーム事業の展開(以下4サービス)
①カジュアルギフトサービス「giftee」の運営
②法人を対象としたギフト販売システム「eGift System」事業の展開
③eギフトを活用した法人向けソリューション「giftee for Business」事業の展開
④自治体・地域課題を解決するデジタルプラットフォームサービス「e街プラットフォーム」(商標登録申請中)サービスの展開